神戸学院大の中国人教授が行方不明 昨年9月以降、家族と連絡取れず

行方不明になっている神戸学院大学の胡士雲教授(大学ホームページより)

 神戸学院大学(神戸市中央区)に所属する中国籍の胡士雲教授(63)が昨年夏に中国に一時帰国して以降、連絡が取れなくなっていることが18日、同大への取材で分かった。今月中旬、中国の在大阪総領事館に所在を問い合わせたが、現時点で回答はないという。

 同大によると、昨年9月下旬に日本の家族と連絡が取れなくなっていることを知ったが、家族からは「病気なので騒がないでほしい」と説明を受けたという。ただ、連絡がつかない期間が長引いており、今年4月の新学期を前に総領事館に問い合わせた。

 胡教授は中国の江蘇省出身で、1984年に北京大を卒業。大阪外国語大中国語学科の助教授などを経て、2015年に神院大グローバル・コミュニケーション学部の教授に就いた。21、22年は学部長も務めた。

 現在は中国語会話や読解など6科目の授業を担当し、23年後期は他の教員が代理で担った。同大は「早く帰ってきてほしい。総領事館から回答がない場合は再度の問い合わせも検討する」としている。

 神戸華僑総会によると、胡教授は華僑1世で、18年から同会理事も務めている。(勝浦美香)

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