「明るく照らす力士に」大相撲・元幕内の照強が引退へ 兵庫・南あわじ市出身、阪神・淡路の日誕生

引退を決めた照強=2023年3月、エディオンアリーナ大阪(撮影・鈴木雅之)

 日本相撲協会は18日、元幕内で西幕下36枚目の照強(29)=本名福岡翔輝、兵庫県南あわじ市出身、伊勢ケ浜部屋=が引退届を提出し、受理したと発表した。阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日に被災地で生まれ、最高位は2020年秋場所の西前頭3枚目。幕内在位は22場所だった。

 地元の八木小4年で相撲を始め、三原中時代には全国大会で16強入り。10年の春場所で初土俵を踏み、しこ名には「強くなって被災者を明るく照らす力士に」との願いが込められた。17年初場所で新十両、19年春場所で新入幕を果たした。身長169センチと小兵ながら、抜群のスピードとしぶとい攻めで勝ち上がり、土俵に豪快に塩をまく姿でも知られた。

 近年は糖尿病の影響もあって成績が振るわず、今場所は初日から休場していた。19日午後、大阪市内で記者会見を開く。(山本 晃)

© 株式会社神戸新聞社