ドリンクバーで、「ふざけないでよ!」店員に怒鳴る高齢の客 → クレームの理由は、なんと──!?

昔、筆者が飲食店でアルバイトを行っていた際に、こんなトラブルがありました。
何故か後輩のアルバイト女性が、高齢の女性客に怒鳴られているのです。
後輩は仕事ぶりも真面目だし、とても優秀なアルバイトとして有名でした。
一体、後輩と女性客の間に何があったのでしょうか?

ftnews.jp

店内に響く怒号

昔、私はとある飲食店でアルバイトをしていました。
中でも2歳年下の同僚女性と仲が良く、一緒に働きながら楽しい時間を過ごしていたのです。

そんなある日、その後輩と同じシフトに入っていたら、急にホールから大声が聞こえてくるではありませんか!
洗い物をしていた手を止めてホールに向かうと、そこには驚きの光景が広がっていました。
なんと後輩が、60代くらいと思われる女性客に「ふざけるな!」と怒鳴られていたのです。
一体、女性客は何に対して怒っていたのでしょうか?

クレームの理由はズバリ......

とりあえず2人の間に駆け付けると、女性客が私の方を睨みつけながら口を開きました。
「アンタも言ってやってよ! この店員、客のことを舐めているわ! 客に向かって飲み物を持ってこいって、一体どういう神経しているのよ?」

最初は状況が飲み込めない私でしたが、ようやく理解が追いつきました。
話によると、女性客はドリンクバーを注文したそうです。
そこで後輩が「ご自由にどうぞ」と言ってグラスを手渡すと「客に飲み物を持ってこさせるの!?」と言って、女性客が怒りだしたとのことでした。

どうやら女性客は、ドリンクバーはセルフサービスということを理解していないようです。
メニュー表にもその旨は記載されていましたが、目を通していなかったのでしょう。

早目の退散

「これでは埒が明かない」と判断して、私と後輩は「申し訳ございません」と頭を下げ、女性客の飲みたい飲み物を持って来ることにしました。
しかし、その間にも他のお客さん達が何人かドリンクバーを利用しており、大騒ぎした女性客の方をチラチラ見ながら飲み物を注いでいます。

その様子を見て女性客もいたたまれなくなったのか、結局は一杯だけ飲んですぐに店を出て行ってしまいました。
「間違っていたのは自分だった」と、周囲の状況で察知したのでしょう。

この経験を活かし、女性客にも今後は穏やかな態度でドリンクバーを利用してほしいものですね。ともあれ、驚いた出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子

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