イスラエル、UNRWA事務局長のガザ入りを拒否

[カイロ 18日 ロイター] - 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)とエジプトのシュクリ外相は18日、ラザリニUNRWA事務局長のパレスチナ自治区ガザ入りをイスラエルが拒否したことを明らかにした。エジプトの首都カイロでの記者会見で表明した。

ラザリニ氏は18日にガザ南部のエジプト境界にある都市のラファを訪問予定だったが「1時間前にラファに入ることを拒否されたと知らされた」と述べた。

シュクリ氏は、ラザリニ氏のような代表的な立場にある高官がガザに入ることをイスラエルが拒否するのは前例がないと指摘した。

ラザリニ氏は「私たちはガザで広がる食料不足と迫り来る飢餓の影響を食い止めるために時間と闘っている」とし、ガザの飢餓は「人為的なものだ」と批判した。今回の危機は政治的意思によって解決し、食い止めることができるとし、ガザには陸路を通じて食料を大量に搬入することが可能だと訴えた。

ガザのパレスチナ人の人道的危機は深刻化しており、国連が携わって18日に公表された報告書はガザ北部では現在から5月までの間に飢餓状態が起こることが予想されると警告した。

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