ガザ支援物資配給が「崩壊」、ラファ侵攻なら=国連人道調整官

[ジュネーブ 18日 ロイター] - 国連パレスチナ占領地人道調整官のジェイミー・マクゴールドリック氏は18日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファを攻撃した場合、ガザへの支援物資の配給が「崩壊」し、すでに避難民となっている人々のために十分な物資を準備できなくなると述べた。

記者団に対し、国連人道支援機関は不確実かつ不安定な状況のため、2─3日以上先のガザに対する支援活動を計画することができないと指摘。「侵攻によって何十万人もの人々がラファから強制退去させられる可能性を想定することはわれわれにとって本当に困難なシナリオだ」とし、「そのような不測の事態を想定できる状況にはない。避難所、資材、食料、医療品、そして特に水を事前に準備しておく状況にはない。それはわれわれにとって現実的な問題になるだろう」とした。

また「もし侵攻があれば、すでに不安定で断続的な(支援)システムが崩壊する」と語った。

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