OP戦は0勝1敗、防御率8.38も…専門メディアは山本由伸のポテンシャルを激賞!「やがてリーグ最高の投手として話題にならないはずがない」

メジャーリーグのオフシーズンの話題をさらったロサンゼルス・ドジャースがいよいよ、サンディエゴ・パドレスとの開幕カードに臨む。すでに開催地・韓国では、新たにラインナップに加わった大谷翔平のバッティングに視線が注がれるなど、大型補強を敢行した「スター軍団」はファンの関心を惹きつけている。

そして、その中のひとりである山本由伸のメジャーデビューも目前となった。3月21日のカード2戦目の先発が発表されており、ルーキーながらも早くからローテーションの軸としての期待も寄せられている。

12年総額3億2500万ドル(約465億円)という、投手として史上最高額での契約を結んだことで、当然のようにシーズン序盤からの好結果を求める声も少なくない。すでに新人賞はもちろん、サイ・ヤング賞候補との呼び声も米国内で伝えられるほどだ。

だが、これまで聞こえてきている声とは裏腹に、専門メディア『Inside The Dodgers』では、日本人右腕のパフォーマンスについて、長い目で見守るべきと主張している。

現地時間3月17日に配信された山本の特集記事では、「メジャーリーグで足元を固めるには、まだ時間がかかりそうだ」とルーキーシーズンを見通しており、3度先発し0勝1敗、防御率8.38というオープン戦の結果にも、「熱かったり、寒かったりだった」と振り返っている。

その上で、「(OP戦の)この結果には慣れるべきではない」と続け、「彼は調子が良ければこのリーグでトップクラスの投手だ。時間はかかるだろうが、いずれ日本で見たような投手になるだろう」と指摘。さらに「この右腕エースは、やがてリーグ最高の投手として話題にならないはずがない」とポテンシャルを絶賛。

また、「リラックスして、忍耐強く」とファンに向けたメッセージを記している他、デーブ・ロバーツ監督が「1回、2回、3回と登板を繰り返していく中で、どんなピッチングを出来るか」などと語ったコメントも紹介しながら、当面は学んでいく状況が続くと論じている。

そして今回のトピックは、「ドジャースには、このリーグでエース級の投手がいる。彼の旅路は、木曜日に韓国で行なわれるサンディエゴ・パドレス戦でのメジャー初登板から始まる」と結ばれている。

もちろん、目の前に迫ったパドレス戦でのパフォーマンスも、多くのファンが注目することは確実ながらも、シーズンを通しての結果、内容が重視されることも間違いない。新たな、そして長い戦いの第一歩として、山本はMLBデビューマウンドに登る。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社