セカイト入館10万人 妙義中生徒23人に認定証 群馬・富岡市

入館10万人目となった妙義中の生徒ら

 世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の情報を発信する群馬県立世界遺産センター(セカイト)の入館者が18日、10万人に達した。富岡市の同所で記念式典を開き、節目の入館者となった富岡妙義中の2年生23人に、宮川豊所長らが特製の認定証と記念品を贈った。

 生徒は社会科の学習の一環で来館した。初めて訪れたという宮下宗輔さんは「世界に評価される建造物が地域にあり、うれしい。製糸場の歴史を詳しく学びたい」と意欲を示していた。

 セカイトは県内の世界遺産を構成する4資産や絹産業の研究・周知を担う機関として、2020年6月に開館した。コロナ禍の影響で当初は入館者数が伸び悩んだものの、館内での継続的なイベント実施などが奏功し、昨年度は開館時に掲げた年間目標の3万人を初めて達成した。

 宮川所長は、世界遺産登録から6月に10周年を迎えることを踏まえ、「4資産で一体となって節目をアピールしていきたい」と話した。

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