中国が韓国に抗議、台湾デジタル相の民主主義サミット参加で

[ソウル 18日 ロイター] - 中国は18日、韓国で始まった民主主義サミットに台湾が参加したことを受け、韓国に抗議した。

民主主義サミットはバイデン米大統領の主導で始まり、今回が3回目。

中国側は、韓国が台湾を招待したことに断固反対すると表明。外務省報道官は18日の定例会見で、「世界に中国は一つしかない。台湾は中国領土の不可分の一部だ」と述べた。

また韓国に対し、一つの中国原則を守り、台湾の独立勢力が威信を高める場を提供するのをやめるよう求めた。

18日のサミットには、台湾のオードリー・タン・デジタル相が急きょビデオメッセージで参加。台湾は協調的なサイバー攻撃に苦しんでいると説明。また、台湾には人工知能(AI)が安全かつ持続的に発展するよう全ての利害関係者と協力する意思と能力があると述べた。

タン氏の参加は事前に発表されていなかった。

台湾外交部(外務省)によると、タン氏のメッセージは事前に録音されたもの。ビデオメッセージを紹介した韓国の司会者は、タン氏が専門家として私的な立場で参加していると述べた。

© ロイター