福島高(福島市)に「天神様の梅」再び 太宰府天満宮(福岡県)から枯れた若木の後継木 25日に植樹式

新たな梅の木が植えられる福島高の予定地

 「学問の神様」を祭る福岡県の太宰府天満宮の神苑(しんえん)で育てられた梅の若木が、福島県福島市の福島高に再び贈られる。10年前に届いた5本のうち1本が枯れたことを受け、卒業生や学校関係者らが後継木の恵与を願い出て思いが通じた。20日に天満宮で恵与祭が行われ、25日に福島高で植樹式を行う。

 福島高の梅の若木は、東日本大震災に負けず勉学を続ける生徒を勇気づけるため、2014(平成26)年に贈られた。福島高が「梅花」を校章とすることから卒業生の働きかけで実現し、正門脇で大切に守り継いできた。

 昨年の夏過ぎから早咲きの紅梅「肥後の駒止」の元気がなくなり、枯れた。恵与を受けた年の卒業生代表や在校生代表、同窓会長、学校関係者、市内の神社関係者らが思いを文にしたためて送り、後継木が贈られることが決まった。

 20日の恵与祭には、丹野純一校長と同窓会の芳賀裕会長、今関達也常任理事、篠木雄司、関根英樹両理事、中原勝事務局長が臨む。丹野校長は「人をつなぐ絆と信頼の大切さを語りかけてくれる存在。思いを受け入れてくれた太宰府天満宮の皆さまに心から感謝したい」と話している。

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