イスラエル、南アに反論 国際司法裁に緊急命令拒否求める

[ハーグ 18日 ロイター] - イスラエルは国際司法裁判所(ICJ)に対し、南アフリカが要請しているパレスチナ地区ガザへの人道支援を強化するための緊急命令を出さないよう要請した。

イスラエルがガザでジェノサイド(大量虐殺)防止条約に違反していると主張する南アフリカは、ICJに戦闘停止、人道支援強化などの緊急命令を出すよう求めていた。

18日に公表されたICJへの提出文書によると、イスラエルはガザにおける「人道的状況と罪のない人々の命に真の懸念を持ち、行動で示している」と表明。

イスラエル側は、同国がガザで意図的に人道的苦痛を与えているという指摘を否定。南アがICJに追加措置を繰り返し要求しているのは手続きの乱用だと反論した。

ICJは1月、南アフリカの要請を受け、イスラエルに対しガザでのジェノサイドを防止するためにあらゆる措置を講じるよう命じた。

イスラエルはガザへの攻撃で民間人を標的にすることを否定し、唯一の目的はイスラム組織ハマスのせん滅にあるとしている。だが、支援機関によれば、ガザに住む230万人への援助は厳しく制限されている。

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