損保不祥事で有識者会議を設置 金融庁、健全な競争議論

金融庁が入る中央合同庁舎7号館=東京・霞が関

 金融庁は19日、損害保険大手で企業保険のカルテルや中古車販売大手ビッグモーター(BM、東京)の保険金不正請求などの不祥事が相次いだことを受け、健全な競争環境を実現するための有識者会議を設置すると発表した。26日に初会合を開く。保険代理店の適切な管理体制について議論し、監督指針や保険業法の改正も視野に入れる。

 鈴木俊一金融担当相は19日の閣議後記者会見で「損害保険業について、制度監督における必要な対応を検討する」と表明。6月中の報告書の取りまとめを目指す。

 カルテル問題では、金融庁が昨年12月、東京海上日動火災保険など損保大手4社に業務改善命令を出した。

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