フィデリティ・インターナショナル、中国部門で人員16%削減計画

Selena Li Xie Yu

[香港 19日 ロイター] - 英資産運用大手フィデリティ・インターナショナル(FIL)が、100%出資の中国ファンド子会社で20人のレイオフを計画していることが分かった。関係筋2人が明らかにした。

同子会社は現在120人のスタッフを抱えている。

FILは今月から世界的にコスト削減プログラムを開始。2024年には約1億2500万ドルの削減を見込んでおり、従業員の9%が余剰となる見通し。

FILの広報担当者は、世界的な人員削減は各事業・地域にわたって進行中で、中国事業に関する決定はなされていないと述べた。

中国経済を巡っては株式市場の下落に加え、不動産セクターや地方政府の債務危機により投資家の信頼が失われている。

FILは22年後半に中国投資信託業界での事業認可を取得。同社の報告書によると、中国部門は1月末時点で67億元(9億3100万ドル)の資産を持つ3本のファンド商品を運用している。

FILは米ボストンに本拠を置くフィデリティ・インベスメンツの国際投資部門として設立され、米国の組織から独立した。

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