メキシコ大統領選の与党候補、国営エネルギー会社の支援継続へ

[メキシコ市 18日 ロイター] - 6月に実施されるメキシコ大統領選の与党国家再生運動(MORENA)候補であるシェインバウム前メキシコ市長は18日、再生可能エネルギーへの移行加速を掲げつつも、国営エネルギー会社への支援を続ける方針を示した。

世論調査では大統領選はシェインバウム氏が優勢。予想通り同氏が勝利すれば、国営石油会社ペメックスと国営電力会社CFEは存続することになる。

両社とも多額の負債を抱える上、老朽化するインフラへの対応を迫られているが、シェインバウム氏は「妥当な」水準への債務圧縮と財務基盤強化は不可欠と断りながらも、最終的には両社の事業が消費者のためになるとの見方を示した。

シェインバウム氏はこれまで、エネルギー市場に政府が積極的に関与するロペスオブラドール大統領の方針を踏襲すると表明しており、大統領に就任すれば再生可能エネルギーが政権の「看板政策」になると述べた。

一方で同氏は、割高な輸入ガソリン・軽油への依存から脱却するため、原油生産は日量180万バレルが必要であり、石油精製の効率性を改善すべきだと主張した。

ペメックスの生産量は現在、日量150万バレル。

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