【マネー】市町村の広報誌をくまなく読んでいる!「お金が貯まる人」の9つの習慣とは?

厳しい節約生活を送っているわけではないのに、お金が自然と貯まる人、あなたの近くにいませんか? そんな人の習慣は、もしかしたらお金が「貯まる人」のものかもしれません。月刊女性誌『ゆうゆう』読者のお金にまつわる習慣を、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんにチェックしていただきました。

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お金が貯まる人の習慣

お金が貯まる人は自分に厳しく、苦労を惜しまない人が多いようです。でもお金に固執しすぎると、倹約家ではなく、ただのケチ! に思われてしまう可能性も。これらの習慣を参考に、上手に節約しましょう。

お金が貯まる人の習慣①

地域情報誌、市の広報誌をくまなく読み、タダか格安でいろいろ楽しむ達人がいます(64歳)

畠中チェック!

お金が貯まる人は、手間をいとわずお得な情報を集めるのが得意です。スマホやタブレットを使いこなして、ネット検索している人も多いですよ。

お金が貯まる人の習慣②

ケチケチしているばかりではなく、ときにはチャリティーや寄付にポンと気前よくお金を出している(67歳)

畠中チェック!

確かに、お金が貯まる人は、福祉活動に積極的な人が多いです。というと大げさなようですが、誰でも簡単にできることも多数。

いらなくなった本を送ると、恵まれないお子さんの塾の費用となる寄付があると知って、私も本がたまると送っています。

自分のいらないものを送って部屋がすっきりし、誰かの役にも立つ。一石二鳥ですよね。

お金が貯まる人の習慣③

買い物の前に献立を考え、メモした必要なものだけを買います。思いつきで買ったり、安さに飛びついて使わなかったり、ダブったりしていてはお金は貯まりません(63歳)

畠中チェック!

買い物前に冷蔵庫に何があるかチェックし、献立を決めて、メモしたものだけを買うというのは大切ですね。

本当にお金が貯まる人は、「買うつもりだったけれど、思ったより高かったときにやめる勇気のある」臨機応変さを備えている人だと思います。

お金が貯まる人の習慣④

元気で病気知らずの友人。体型は何十年も変わらず、少しよいものを素敵に着こなしていてうらやましいです(68歳)

畠中チェック!

医療費が高い今のご時世、病気をしないのがいちばんの倹約といえます。病気になったときを考え、もしもに備え、リーズナブルな医療保険に入ることも検討しておきたいところですね。

お金が貯まる人の習慣⑤

友人はなぜか町内会などの福引きによく当たり、くじ運が強いです(64歳)

畠中チェック!

確かにくじ運のいい人、悪い人はいるようですね。くじ運が強い人に聞くと「当たる!と信じている」と当たるのだとか。信じる力が強い人のところに引き寄せられるかもしれませんね。

ただひとつ言えるのは、「お金はきれいなお金が好き」ということ。ケチケチしながら貯めている人より、気持ちよく使い、貯めている人のところに喜んでお金は集まると思います。

お金が貯まる人の習慣⑥

銀行の金利が期待できないので、たとえ1カ月でも金利のよい定期預金にしています。1万円から定期にできるし、すぐ下ろせないので、無駄遣いを減らせます (49歳)

畠中チェック!

すごくいいことですが、うっかり貧乏のワナも潜んでいます。

1カ月などの短期間金利がいいのは、特別キャンペーンなどで一時的に金利を上げているということ。キャンペーン終了後は通常金利に戻る銀行も少なくないので気をつけて。

金利のよい定期に預金することそのものはよいことです。

お金が貯まる人の習慣⑦

ローンは組まず何か買うものができたときは必要な額を貯めて一括払い(64歳)

畠中チェック!

通販などで買い物をするとき、お金が貯まらない人は、「ひと月1500円だから払えるな」と分割した額で考えがちです。しかし、ひと月分は少額でも、年で合算するとかなりの出費になっていることも。

分割ではなく、「年間5万円まで」など、自分の中で総額の限度額を決めておくといいですよ。

お金が貯まる人の習慣⑧

友人が年金の振り込まれる口座を2つの銀行に分けています。1年に1回
銀行からもらえる粗品も2コに(66歳)

畠中チェック!

ご自身名義の年金として「老齢基礎年金」と「遺族厚生年金」のように種類の違う年金を2つ受け取っているなら可能ですが、単独の年金だけではとれない方法なので、その点は注意が必要です。

お金が貯まる人の習慣⑨

断捨離が好き。不要なものも捨てずに、売ってお金にするどんなものもお金になると知り、日々整理しています。壊れているものや古いものも、売る相手を選べば必ず売れます。そのための情報収集や勉強は欠かせません(57歳)

畠中チェック!

換金するのはいいことですが、より重要なのはそのお金をどう使うか。生活費に使ってしまうのではなく、専用口座に貯めておき、まとまった金額になったら旅行に行くなど、思い出の品が生きるような、意義のある使い方をおすすめします。

皆さんにお聞きしました! ケチと倹約家の違いって何?

●ケチな人はものをいただいてもお礼をしない人。多少無駄遣いになっても、人とのおつき合いができる人は倹約家。(64歳)

●友人との食事会でワリカンの現金を取りまとめ、毎回自分のカードで支払ってポイントを貯める友人はケチ!(59歳)

●定期預金の入金。ATMでもできるけれど、「景品のひとつももらえるかも?」と窓口でしました。そんな私に夫はひと言、「ケチ」。私は倹約だと思うのですが……。(63歳)

●お金を払うときに「えっ、高くない?」と言う人。楽しい気分をぶち壊す、空気の読めない人はケチ。気持ちよく払える人が倹約家です。(61歳)

※この記事は「ゆうゆう」2022年7月号増刊(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2023年11月21日に配信した記事を再編集しています。


監修者
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子

ファイナンシャルプランナー(CFP®️)。新聞、雑誌、ウエブなどに多数の連載、レギュラー執筆を持つ。セミナー講師、講演、相談業務、金融機関へのアドバイス業務なども行っている。高齢者施設への住み替え資金アドバイスをする「高齢期のお金を考える会」や、ひきこもりのお子さんの生活設計を考える「働けない子どものお金を考える会」などを主宰。『70歳からの人生を豊かにする お金の新常識』(高橋書店)、『貯金1000万円以下でも老後は暮らせる』(すばる舎)、『病気にかかるお金がわかる本』(主婦の友社・共著)など、著書、監修書は70冊を超える。

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