米国や日本にとって中国は依然として最大の留学生送り出し国

米国や日本にとって中国は依然として最大の留学生送り出し国となっている。写真は中国の大学生。

中国の留学エージェント・啓徳(EIC)集団が17日に北京で発表した「2024中国留学白書」は、各方面のデータを公表しており、米国をはじめとする多くの国にとって、中国は最大の留学生送り出し国となっていた。また、雇用のポテンシャルが大きかったのは新エネルギーや人工知能(AI)といった分野だった。

同白書が引用している多くの留学先(国)が公表しているデータによると、23年に高等教育機関で学んでいた中国からの留学生の数は米国や英国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、ドイツ、イタリアといった国で最多となっていた。

EICのクライアントサービスデータによると、中国人留学生に最も人気のある学部や修士課程の学部・学科トップ3は、商学系、理工学系、人文社会科学系となっている。博士課程の中国人留学生を見ると、理工系(52.2%)が最も人気を集めていた。別の学部・学科分布を示すデータによると、中国人留学生に人気の学部・学科トップ3はコンピューター、経済学、ビジネス関連で、人気の修士課程の学部・学科トップ3はコンピューター、金融、教育学だった。

EICの24年度の留学志望者を対象にした調査研究データによると、学業修了後に帰国してキャリアを積むことを望む留学志望者の割合が4年連続でトップになっていた。留学生が学部や学科を選ぶ際に考える3大要素は「将来の職業選択の範囲が広いから」「将来関連した仕事に就きたいから」「その学部・学科が好きだから」だった。

白書が引用している求職サイト・獵聘と公益社会組織・中国世界青年峰会(Chinese Global Youth Summit)が共同で発表している「2023海外留学人材就職発展報告」のデータを見ると、求人時の平均年収トップ5は、金融、科学研究・技術/ビジネスサービス、IT/インターネット/ゲーム、エネルギー/化学工業/環境保護、電子/通信/半導体となっている。

また、白書が引用している世界経済フォーラムが発表している「仕事の未来レポート2023」によると、今後5年の間に最も急速に増えると予想されているポストのうち、AIやビジネスインテリジェンス、データサイエンスといったビッグデータ関連の分野と密接な関係があるポストが主導的位置を占めている。AI技術が職場に浸透するにつれて、クリエイティブシンキング、分析的思考、技術リテラシーなどが、非常に重要な3大能力の柱と見なされるようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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