「うぉー」名護で格闘技500人観戦 儀部快斗選手、盟友と引退戦 「型枠大工に人生を注ぎたい」 沖縄県

引退試合で石井一成選手(左)に鋭い蹴りを入れる儀部快斗選手=3日、名護市民会館中ホール

 【名護】北部から沖縄の格闘技を盛り上げようと企画された「山城グループプレゼンツ第7回レキオバトル」が3日、名護市民会館中ホールで開かれた。約500人の観客が地元出身選手らの熱い攻防に歓声を上げた。

 メモリアルエキシビションマッチとして、名護市出身でムエタイの儀部快斗選手(25)の引退試合が行われた。対戦相手は福岡県出身で、かつて同じジムで汗を流した石井一成選手。盟友同士の一戦に会場が沸いた。

 試合後、儀部選手は、格闘技を始めた7歳から18年間サポートしてきた父親に感謝の言葉を述べ、「これからは、格闘技と同じ技術職でやりがいや達成感のある型枠大工に残りの人生を注ぎたい」と語った。

 名護市出身でプロデビュー戦を戦った大城宝石(じゅえる)選手(16)は中国出身のロウ・イツブン選手に判定勝ちした。「練習の成果を出し切って、楽しい試合ができた。これからも面白い試合ができる選手になりたい」と意気込んだ。(北部報道部・松田駿太)

© 株式会社沖縄タイムス社