好調 小園海斗(広島カープ)が先制弾 オープン戦 vs.西武 めざせ開幕1軍入り 玉村昇悟 育成ドラ1・杉田健にプロの洗礼

広島カープは、来週の開幕に向けて、いよいよ総仕上げの段階に入りました。19日は、ベルーナドームで西武とオープン戦を戦いました。

オープン戦も19日の試合を入れて残り5試合。開幕1軍入りへ、ベテランも若手も貴重な実戦でアピールしたいところです。

1回、3試合連続で3番に入った好調・小園海斗 が、まずは見せます。昨シーズン、11勝を挙げている西武の 平良海馬 からオープン戦第2号のソロホームランで先制に成功します。

一方、カープの先発は、開幕ローテ入りを目指す 玉村昇悟 。オープン戦2度目の登板ですが、ローテ入りを争う アドゥワ誠 が、日曜日に粘りの投球を見せているだけに負けられません。

しかし、その玉村の立ち上がり、2本のヒットとフォアボールでいきなり1アウト・満塁のピンチを招きます。ここで西武・中村剛也 にレフトへ同点の犠牲フライを許しますが、直後に 秋山翔吾 が好判断で誰もいない2塁へ送球。1塁ランナーの2塁へのタッチアップを防ぎ、1失点で切り抜けます。

その後、徐々に調子を取り戻した玉村は、ランナーを背負っても要所を締めるピッチングで踏ん張ります。

玉村を援護したい打線は4回、スタメンだった 松山竜平のヒットと相手のエラーもあり、1アウト・2塁・1塁とチャンスを作ります。ここで打席には期待の新戦力シャイナーでしたが、見逃し三振。勝ち越すことができません。

我慢のピッチングとなった玉村ですが、尻上がりに調子を上げ、終わってみれば5回を投げて1失点と上々の内容でマウンドを降ります。

玉村昇悟 5回 球数76 被安打5 奪三振5 失点1

玉村の後を受け、2番手でマウンドに上がったのは、同じサウスポーの 塹江敦哉 。前回登板ではストライクが入りませんでした。左の中継ぎという貴重な存在だけに心配されましたが、19日はみごと、三者凡退で役目を果たします。

塹江敦哉 1回 球数10 被安打0 奪三振0 失点0

なんとか勝ち越しを狙いたいカープは7回、先頭の秋山。逆方向への大きな当たりは、古巣ベルーナドームのレフトフェンスを直撃し、チャンスを作ります。

打席にはシャイナー。しかし、ここはショートゴロ。続く 菊池涼介 も倒れ、この回も無得点…。

連打が出ない野手陣を尻目に、投手陣は快調なピッチングを見せます。7回、3番手で登板したのは、今シーズンも “勝利の方程式” を期待される 矢崎拓也 。ランナーを出しても落ち着いて後続を断ち、貫ろくを見せました。

矢崎拓也 1回 球数13 被安打0 奪三振1 失点0

さらに8回、4番手として、ここまで1軍に食らいついている育成ドラフト1位の 杉田 健 が登板。先頭の 外崎修汰 のピッチャーゴロには、みごとなフィールディングを見せます。

続く 元山飛優 も変化球で三振に切ってとります。このままの勢いで終わりたかった杉田ですが、次のバッターにヒットを許すと、迎えるは、“おかわり君” こと、中村剛也 。通算471ホームランの記録を持つパ・リーグの強打者に勝ち越し2ランを許し、プロの洗礼を浴びます。

杉田健 1回 球数19 被安打2 奪三振1 失点2

試合はそのまま西武に逃げ切りを許しました。サバイバルのオープン戦は残り4試合です。(西武 3-1 広島)

◇ ◇ ◇

青山高治 キャスター
こうなってくると開幕スタメンとか開幕ローテーションとか考えていくのが楽しくなってきます。

コメンテーター 木下ゆーき さん(子育てインフルエンサー)
誰が入ってもおかしくないぐらい、みんな仕上がってきていますよね。

中根夕希 キャスター
でも、育成ドラ1の杉田投手、これまで好調だっただけに…、オープン戦で一発やられておいて、今でよかったなという感じがしますよね。

石田充 アナウンサー
そうですよね。いい経験を、実績のあるバッターからできたわけですから。あとは開幕ローテ。アドゥワ投手と玉村投手が5回1失点で同じ成績でしたから、どうなるかというところです。

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