「洋上風力発電」風の力を集める施設の基礎部品を作る国内初の工場が笠岡市に完成/4月の稼働予定【岡山・笠岡市】

脱炭素社会に向け再生可能エネルギーの切り札として注目が高まる「洋上風力発電」。海の上で風の力を集める施設の基礎部品を作る国内初の工場が3月19日、笠岡市に完成しました。4月から稼働を予定しています。
工場は、プラント建設などを手掛ける東京のJFEエンジニアリングが2022年から笠岡市で整備を進めてきたものです。
この日、竣工式が行われ、出席した関係者らが施設の完成を祝いました。
海の上に設置された風車を使って発電する「洋上風力発電」は、海上の強い風を利用して大きな電力を安定的に供給できるため、再生可能エネルギーの切り札として注目されています。
政府も脱炭素を目指す政策で、年間30~45ギガワットの電力を洋上風力で賄うことを、2040年までの目標として設定。国内での需要の高まりを受け、JFEエンジニアリングは、この工場を含む関連施設の整備におよそ400億円を投じました。
ここで製造されるのは「モノパイル」と呼ばれる、風車を海底から支える支柱部分とその接続部品。倉敷市内のグループ会社製の鋼板を材料につくられた大きな筒を溶接で複数組み合わせるなどして、最大100メートルに及ぶ巨大な部品に仕上げられます。

© テレビせとうち株式会社