【中国】米エヌビディア、中国NEV企業と提携拡大[車両]

米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は18日開いた開発者会議で、中国の「新エネルギー車(NEV)」メーカーとの提携を拡大する考えを強調した。自動運転車への活用をにらむ車載半導体「DRIVE Thor(ドライブ・ソー)」で中国のNEV市場を取り込む。

エヌビディアが米カリフォルニア州サンノゼで同日開いた開発者会議の基調講演に登壇した。ファン氏は、中国のNEVメーカーによるドライブ・ソーの導入実績を紹介した。

NEV大手の比亜迪(BYD)とは継続的な協力関係の拡大を進めると説明。広州汽車集団傘下の広汽埃安新能源汽車(AION)が展開する電気自動車(EV)ブランド「昊ハク(Hyper、ハク=金へんに白)」は2025年に生産を始める新モデルにドライブ・ソーを採用すると明らかにした。

新興の広州小鵬汽車科技(Xpeng)も、次世代EVにドライブ・ソーを活用するという。

中国NEV業界ではこれまでに、理想汽車(Liオート)や浙江吉利控股集団傘下の高級EVブランド「極ケ(ケ=きがまえに克、ZEEKR)」などがエヌビディア製の車載SoC(システムオンチップ)を採用している。

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