【台湾】台湾の再エネ発電量、7年で倍増=蔡総統[公益]

蔡英文総統は台湾の2023年の再生可能エネルギーの発電量が蔡政権が発足した16年の2.1倍に拡大したと明らかにした=18日(総統府提供)

台湾の蔡英文総統は18日、台湾の2023年の再生可能エネルギーの発電量が267億キロワット時に上り、蔡政権が発足した16年の2.1倍に拡大したと明らかにした。

環境・社会・企業統治(ESG)関連の国際フォーラムに出席した際に発言した。太陽光発電と風力発電の設備容量は16年から13.2ギガワット増え、洋上風力発電は計2.3ギガワットに達したと説明。蔡政権の発足時から台湾のエネルギー転換は徐々に成功に向かっており、「ネットゼロ」の礎を築いたと強調した。

蔡氏は、炭素排出量の削減やネットゼロは世界的な動きだとした上で、台湾は世界のサプライチェーン(供給網)で重要な役割を担う身として前倒しで準備を進め、ハイテク分野の優位性を生かして産業の持続可能な発展におけるチャンスを勝ち取る必要があると訴えた。

また、少なくない台湾企業が革新的な技術を導入して炭素排出量を削減したり、斬新なビジネスモデルを打ち出したりしていると指摘。環境保護と経済発展は必ずしも対立するものではなく、両立し互いの成長を促すことができるものだとの考えを示した。

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