宇都宮で日頃の“ご近所付き合い”功を奏す 助け求める女性の声で駆けつけ初期消火 近隣女性3人に感謝状

木村署長(後列左)から感謝状を贈られた(前列左から)最上さん、関さん、大澤さん

 宇都宮市中央消防署は14日、同じ団地の住宅火災で迅速な初期消火活動を行い、被害を最小限に抑えたとして、いずれも栃木県宇都宮市横山1丁目、最上美恵子(もがみみえこ)さん(71)、関道子(せきみちこ)さん(73)、大澤春枝(おおさわはるえ)さん(70)に署長感謝状を贈った。

 火災は1月19日午後2時半ごろ、同地区の独り暮らしの60代女性宅で発生。当時、3人は自宅の玄関先など屋外におり、助けを求める女性の声を聞いた。駆けつけると石油ストーブから火柱が上がっていたため、119番後、水にぬらしたマットをかぶせたり、近くの公民館から消火器を借りたりして消火を試みた。3人のサポートのおかげで、ぼやで済んだという。

 同署で木村浩之(きむらひろゆき)署長から感謝状を受け取った3人は「自治会活動が活発な団地なので、住民がまとまっている。日頃のご近所付き合いがあったからこそ」などと振り返った。

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