旬の魚や果物、花などを市場の担当者に紹介してもらう「」。今回は「キャベツ」です。一年中食べられるイメージのキャベツですが、実は、季節によって味もおすすめの調理法も違うんです。
パスタに入れたり、ロールキャベツにしたり、食卓に欠かせない野菜、キャベツ。冬にほっこり、夏にさっぱり。一年中食べられるのは、時期によって品種が違うからなんです。
松井綾乃アナウンサー「見た目が全然違うキャベツが並んでいますが、これは?」 福島中央青果卸売・佐藤来夢さん「きょうは、春キャベツと冬キャベツ両方準備してみました。どっちが春キャベツかわかりますか?」 松井アナ「キャベツの見た目について考えたことがあまりなかったんですけど…」
冬キャベツと春キャベツ、違いは…
春キャベツは、3月から5月ごろが旬の今がおいしい野菜です。冬キャベツとの違いはというと…。
佐藤さん「春キャベツはふんわりとした見た目で巻きがゆるいんです。冬キャベツは巻きがしっかりしていて、断面もきっちりとしているのが冬キャベツ」
断面を見ると一目瞭然。春キャベツの方がふんわりとしています。重さを比べてみると…。
松井アナ「あ~違う違う!」
旬の春キャベツは冬のものに比べて200グラムほど軽いそうです。
もちろん、味も違います。まずは冬キャベツを一口。
松井アナ「歯ごたえがパリパリですね」
その上で、春キャベツを食べてみると…
松井アナ「ふわふわしてます。違いますね、甘い!」
というわけで、おすすめの調理法も春と冬で違います。
春キャベツは「火を入れすぎない」
柔らかく甘い「春キャベツ」はサラダや浅漬けなど、火を入れない食べ方との相性がよく、「冬キャベツ」はロールキャベツのように加熱する調理法がおすすめだといいます。
そんな春キャベツを使った料理を堪能しに、福島市のカフェを訪れました。「三日月カフェ」です。野菜をふんだんに使った料理を提供していて、落ち着いた雰囲気の店内です。
ランチの内容は月ごとに変わりますが、3月は、旬の春キャベツとアサリを贅沢に使ったぺペロンチーノを提供しています。春キャベツのよさを引き出すため、やはりここでも火を入れすぎないのがポイント。この時期の人気メニューで、ランチセットでは、野菜ビュッフェも楽しむことができます。
三日月カフェ・川井一弘さん「春なので、季節の野菜感ということで春キャベツを使ったパスタにしております。おいしく春先なので楽しく食べていただければすごく有難い」
松井アナ「キャベツが柔らかくて甘いです。あさりの香りとあいますね。キャベツ感じます」
春キャベツとあさりのぺペロンチーノは、3月いっぱいは、楽しむことができるそうです。
鮮度を保つには「フォーク」を使え!
自宅で調理する場合はキャベツの選び方も重要です。ポイントは「ふんわり」です。
福島中央青果卸売・佐藤来夢さん「緑色が濃い、鮮やかなグリーンのもので、できるだけふんわりしたものを選んでもらいたいです。持った時に軽いものを選んでもらうとよりふんわり柔らかいキャベツになっています」
さらに、ひと手間加えると鮮度の良さを保つことができます。
佐藤さん「こちらに2回ほど、深めにフォークを刺します」
キャベツの芯には「成長点」というものがあり、そこを刺して壊すことで成長しようとするエネルギーを止め、鮮度を保つことができるそうです。
もうすぐ冬も終わり。新しい季節の訪れを、やわらかな春キャベツで楽しんでみてはいががでしょうか。