元阪神の掛布さん、中西さんに学ぶ 一流の投げ方、打ち方 淡路島で野球教室、トークショーも

トークショーで小学生らの質問に答える(左から)掛布雅之さんと中西清起さん=南あわじ市南淡B&G海洋センター体育館

 プロ野球・阪神タイガース元選手の掛布雅之さん(68)と中西清起さん(61)による野球教室が17日、兵庫県南あわじ市福良甲の南淡B&G海洋センターであった。2人が現役時代のエピソードや練習の心構えなどを披露。バッティングフォームなどを手取り足取り指導する場面もあり、参加した子どもたちは目を輝かせた。(荻野俊太郎) ### ■掛布さんの言葉を胸に頑張りたい

 1985年、阪神の初の日本一に貢献した掛布さんと中西さん。子どもたちの指導にも熱心で、昨年9月には淡路島でも野球の楽しさや魅力を学ぶ場をつくろうと、島内を拠点とする「淡路島オニオンズベースボールスクール」を開いた。

 今回の教室は、南あわじ市が第一線で活躍するスポーツ選手や文化人を招く「夢プロジェクト」。同センターグラウンドのナイター照明を水銀灯からLED照明に換える工事が終了したことに合わせ、企画した。

 当日は、市内の少年野球5チームから5年生以下の児童約70人が参加。まず、グラウンドで掛布さんや中西さん、守本憲弘市長らが参加してLED照明の点灯式をした後、雨のため体育館へ移動し、2人のトークショーが開かれた。

 トークショーは児童らの質問に答える形で進行。「1年間でどれくらいのヒットを打ったのか」「子どもの時、どんな練習をしたか」。掛布さんは「一塁でも全力で走るなど、やるべきことをしっかりやることが上達につながる」「毎日10回でもバットを振り続けた人は強くなる」などと助言した。野球教室では、2人が小学生にバットの振り方や球の投げ方を教えた。

 広田小学校5年の児童(11)は「試合では自信を持ってプレーし、練習の時は誰よりも下手だと思え、という掛布さんの言葉が印象に残った。この言葉を胸に頑張りたい」と意気込んだ。

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