長崎県立大卒業式、夢に向かい決意 コロナ禍経験「人生に生かす」 

式典後、晴れやかな表情で記念写真に納まる卒業生=長崎ブリックホール

 長崎県立大の卒業式が19日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであり、卒業生627人と大学院修了生33人が学びやを巣立った。コロナ禍で国内外が混乱していた2020年春に入学した学生たちは「この経験を今後の人生に生かしたい」と前を向いた。
 卒業証書を手渡した浅田和伸学長は訓示で「自分に言い聞かせていること」として、続ける、前を向く、自分で決めることの大切さを紹介。「社会的な成功は人の評価かもしれないが、幸せかどうかは自分で決められる。あなたの人生。自分らしく生きよう」と祝った。

卒業生を代表し謝辞を述べる中村さん=長崎ブリックホール

 卒業生代表の中村希美さん(経営学部経営学科)は、入学時の休校やリモート講義を振り返り「徐々に規制が緩和され、対面講義やサークル活動で仲間と過ごす日々の楽しさや喜びを感じた。困難にぶつかることもあると思うが、コロナ禍を過ごしてきた私たちなら大丈夫。心が折れそうになることがあっても夢や目標を見失わずに進み続けていく」と述べた。
 同大によると、卒業生の就職内定率(15日時点)は98%で県内への就職割合は36.5%。

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