タナベハピネス財団(京都市中京区)は16日、幸せな社会づくりに貢献した人を顕彰する授賞式を上京区のホテルで開いた。
教育を通じて府民の生活を豊かにした人などを対象にした「ハピネス社会教育賞」では、国際日本文化研究センター教授で歴史学者の磯田道史さんが選ばれ、地元出身のアスリートらをたたえる「ハピネス文化スポーツ賞」には、伏見工業高(現京都工学院高)のラグビー部出身で、昨年のラグビーワールドカップで活躍した松田力也選手に決まった。
授賞式では磯田さんらにトロフィーと副賞100万円が贈られた。磯田さんは「たくさんの人が幸せを感じられる状況をつくるのが学問のやるべきこと。そのモデルを京都から発信したい」と語った。松田選手は「副賞は京都のラグビーのために使い、子どもたちの未来に貢献したい」と動画でメッセージを寄せた。
同財団は社会教育賞と文化スポーツ賞を新設し、昨年10~11月に第1回の対象者を公募していた。