中国南西部の山奥で「カエル祭り」 広西チワン族自治区

中国南西部の山奥で「カエル祭り」 広西チワン族自治区

 11日、東蘭県で行われたカエル祭りに参加した地元の人々と外国からの観光客。(東蘭=新華社配信)

 【新華社河池3月20日】中国広西チワン族自治区河池市東蘭(とうらん)県の紅水河流域にカエルを崇拝する一風変わった風習がある。現地の人々はカエルに関する歌を歌い、舞を舞い、天候に恵まれることを願う。毎年旧暦元日から2月2日(今年は2月10日~3月11日)ごろまで開かれるカエル祭り「螞拐(マーグアイ)節」は中国第1次国家無形文化遺産の保護リストにも指定されている。

中国南西部の山奥で「カエル祭り」 広西チワン族自治区

 11日、東蘭県で行われたカエル祭りに参加した地元の人々。(東蘭=新華社配信)

 地元のチワン族の村では各家庭が供え物を準備し、村の中の「螞拐亭」に供える。日の出の頃、祭りを仕切るリーダーの合図の下、村中の老若男女がそれぞれ近くの田畑や野原、小川のほとりに分散し、カエルを探す。見つけたカエルには祭り、幸せを祈るなどの儀式を順番に行う。祭りはその日の夕方まで続く。

中国南西部の山奥で「カエル祭り」 広西チワン族自治区

 9日、東蘭県隘洞鎮納楽村で、カエルを見つけて喜ぶ村人。(東蘭=新華社配信/梁素芳)

 この祭りは毎年、周辺地域から数千人を引き付け、海外の学者もやって来るという。東蘭県文化部門の担当者によると、地元の「螞拐文化」を保護するため、無形文化遺産継承者の登録、継承拠点の設立、螞拐文化博物館の開設などの一連の取り組みを行っており、カエル祭りはすでに同地の特色ある民俗観光の看板になっている。(記者/趙歓、張卓文)

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 15日、東蘭県隘洞鎮同楽村で、カエルをかついで村を練り歩き、カエルに関する歌を歌う村人。(東蘭=新華社配信/梁素芳)

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 15日、東蘭県隘洞鎮同楽村で、カエルをかついで村を練り歩き、歌を歌う村人。(東蘭=新華社配信/梁素芳)

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 11日、東蘭県で行われたカエル祭りに参加した地元の人々。(東蘭=新華社配信)

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 11日、東蘭県で行われたカエル祭りに参加した地元の人々と観光客。(東蘭=新華社配信)

中国南西部の山奥で「カエル祭り」 広西チワン族自治区

 15日、東蘭県隘洞鎮同楽村でカエルを見つけ、喜びの声を上げる村人。(東蘭=新華社配信/梁素芳)

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