遠のく春、神戸や明石で風速20メートル超 海岸で砕ける大波、JR線にはトタン落下

明石市の海沿いは大荒れとなり、堤防に波が激しく打ちつけた=20日午前、明石市大蔵海岸通1(撮影・小林良多)

 春分の日の20日、兵庫県内は上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、各地で荒れた天気となった。神戸では最大瞬間風速24.3メートルを観測。神戸地方気象台によると、神戸や姫路などの気温は昼間も10度程度にとどまり、春が一気に遠のいた。

 明石市では、午前11時に最大瞬間風速21.7メートルを記録。同市の大蔵海岸では、堤防に巨大な波が押し寄せては砕けた。歩く人は防寒着を着込み、身をかがめて歩いていた。

 強風に伴い、JR福知山線の伊丹-猪名寺間で沿線から飛来したトタンが線路内に落下。JR神戸線や私鉄でも一時、一部区間で運転を見合わせ、ダイヤの乱れが生じた。(小林良多)

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