「働くための休日なのか」哲学的に語り合う

3月20日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「働くための休日なのか」。哲学研究者・永井玲衣にとっては最後の出演となる今回、哲学対話のような形で、どこかで聞いたことのあるこの問いについて考えた。

永井玲衣「『働く』と『休む』が対立したものとして捉えられていますけど、そもそも『休む』とはなんなのか。反対の言葉は『働く』なのか、と思うんですよ」

西川あやの「『休む』の反対は『動く』かもしれないですもんね。ただそうすると休日にランニングしている人はどうなんだ、という話にもなる」

石戸諭「休みでいいんじゃない? 趣味だから」

永井「好んでやっているけど体は動いている。あとプログラミングが趣味という方がいらっしゃれば、それを休日にしていたら『休んでいる』なのか」

休日といえば日曜だが、それはなぜなのか。株式会社グッドクロスによれば、日曜日が休日なのはキリスト教の礼拝の日に由来するのだという。

石戸「(キリスト教では)仕事を休む日って、礼拝する日だから。教会に行くのが大事だからね」

永井「となるとキリスト教の文脈にいない人たちは、何をしているのだろう……。休みの日は石戸さん、何していますか? 会社員時代は?」

石戸「あまりとらないからな。結局、会社員時代は法定休暇だから。この日が休みだとなったら休まなきゃいけない。新聞記者って休みをとらなきゃいけなかったから、仕事をしなかった。電話をとらない。何かあったらとるけど。日常を送っていました」

永井「休日って電話をとらない、仕事をしない、パソコンを開かない……。否定形で表されるというか。そういう仕方で休みを輪郭づけている人、多い気がします」

このあとは西川のエピソードも含め、さらに「働くための休日なのか」について掘り下げた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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