鹿児島市中央町の鹿児島中央ターミナルビル地下にある「かごっまふるさと屋台村(バスチカ)」で20日、「バスチカ花見村」と銘打った初めてのイベントが始まった。来場者は桜をテーマにした期間限定メニューを食べながら、天井に飾られた約10万輪の桜(造花)を見て花見気分を楽しんだ。4月21日まで。
集客力向上や店舗の一体感を高めることが狙い。オープニングセレモニーには下鶴隆央市長や招待された県内在住のインフルエンサーら約20人が出席。屋台村で店を営む齋藤光村長は「新型コロナウイルスが落ち着き、観光客が戻ってきた。満開の桜を前に笑顔で迎えたい」とあいさつした。
屋台村を運営するNPO法人新鹿児島グルメ都市企画が、鹿児島市電の「マグマやきいも電車」などさまざまなイベントを手掛けるアフロマンス(中間理一郎)さん(39)に声をかけ実現。アフロマンスさんが会場のデザインを担当した。
屋台村に入る全18店舗が参加。桜リキュール入りスイーツカクテルや、桜パウダーから作ったソースをかけたカンパチのカルパッチョなど各店限定の桜メニューを提供する。
試食した小松原1丁目の山下敦史さん(29)は「目で桜を見つつ、味でも春を感じられる。屋外の花見と違い、天候に左右されないのも良い」と満足そう。
期間中は4月1日と15日が定休日。営業時間は一部店舗を除き、昼が午前11時半から午後2時、夜が5時から11時半。