「見てて心配になる」松井裕樹の”致命的な弱点”を西岡剛&里崎智也が鋭く指摘!「ピッチクロックの修正が必要」

日本にはないメジャー独自ルールの洗礼を浴びた。

メジャーリーグ(MLB)の2024年シーズン開幕戦が韓国・ソウルで行なわれ、サンディエゴ・パドレスとロサンゼルス・ドジャースが対戦した。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、3回の第2打席に先発のダルビッシュ有から右安打を放ち、今シーズン初ヒットをマーク。8回の第5打席には今季初打点を挙げ、5対2でドジャースの開幕白星に大きく貢献した。

大谷やダルビッシュ以外にも、この試合では楽天から海外フリーエージェント権を行使して、メジャー入りした松井裕樹がメジャーリーガーとして第一歩を刻んだ。

28歳のサウスポーは6回1死からパドレスの4番手で登板。最初の打者ジェームズ・アウトマンにカウント2-1となり、4球目を投げようとしたところ「ピッチクロック違反」をコールされ、1ボールが追加。結局カウントを悪くして四球を与えたが、次打者を1ストライクから2球連続スプリットで三球三振に斬って取り、メジャー初奪三振を記録した。

これで気をよくすると、9番のギャビン・ラックスを外角のフォーシームで左飛に打ち取り無失点。メジャー初登板を終えてベンチに引き揚げると、先輩のダルビッシュをはじめチームメイトらに迎えられ、松井は安堵の表情を見せた。
ゼロに抑えた日本人サウスポーだったが、その初登板に意外な人物が注文をつけた。ライブ中継していたABEMAで解説を務めた西岡剛氏は「見てて心配になりますね」とピッチクロック違反を取られた場面を指摘。また違反を犯すのではないかと、冷や汗ものだったという。

同じく解説者の里崎智也氏は松井の投球に入るまでの動きを問題視。「(松井は)セットポジションに入ってから3秒かかっている。残り5秒でセットに入らないと(ピッチクロック違反)ギリギリになるかも」と言及。楽天時代の投球リズムが抜けず、メジャー仕様にまだ対応できていないと見解を述べた。

とはいえ、打者3人に対して無安打無失点。1奪三振、1四球で上々のメジャーデビューを飾った松井。確かな手応えを掴む初マウンドだった。

構成●THE DIGEST編集部

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