「あの人はもう歳だから」という周りからの言葉。映画『007』シリーズの名俳優、“エイジング”について語る

映画『007/死ぬのは奴らだ』の俳優ジェーン・シーモアが、年齢を重ねることについて、自身の経験を語りました。

Jeff Katz/TV Guide / courtesy Everett Collection

人気ドラマ『ドクタークイン 大西部の女医物語』で主演を務め、数々のヒット作品に出演してきたジェーン。1982年のゴールデングローブ賞では、テレビ部門で主演女優賞を受賞しています。

現在73歳のジェーンは先日、大手製薬会社「インスメッド」が主催する啓発イベントに出席。実生活で、性別や年齢などを理由に「自分が軽視されているように感じる」と語りました。

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ピープル 誌のインタビューでも、その心の内をこう明かしています。

「私の同年代の友人の多くも『周りから軽視されているように感じる、私の意見を聞いてもらえないようにも感じる』と口にしています」

ジェーンは自身の実体験を語り、こう続けます。

「家で何かが壊れて修理が必要になった時は、大体私が電話で修理の予約をしています」

「いざ修理業者の人が我が家に到着すると、予約した私とは目線を合わせず、部屋の中にいる男性に話しかけるんです。私の存在が軽視されているように感じました」

「私の家でしたし、修理のお金を払うのも私です。私と話してくださいと思いましたね」

インスメッド社の調査 によると、調査対象となった女性の62%が、軽視されていると感じる、あるいは年齢を重ねるにつれてより軽視されているようになると思うと答えています。

また、ジェーンは歳を重ねるにつれて変化した「自身の向き合い方」についても語りました。

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「私たちの社会は、歳をとることを嫌う。『シワが増えたから取らなきゃ』『白髪だ、恐ろしい』って言葉をよく聞きます」

「でも、歳を重ねたからこそ、人生の中で本当にやりたいことをする時間ができることもあります。なりたい自分になれるかもしれない」

「私は女性であることを愛しているし、男性になりたいとは思いません。でも、尊敬されたいし、話を聞いてもらいたい。歳をとると、『まあ、あの人はもう歳だから』みたいな目で見られるのは嫌なんです」

「私は73歳だけど、歳を取ったとは感じない。70代と聞くと、『年寄り』だと思う人もいるかもしれません。だからこそ、私は自分らしい70代を作っていきたいです」

この記事は英語 から翻訳・編集しました。翻訳:大久保 拓哉

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