「ファーストミットの破損が決勝点に」韓国紙がパドレスの”珍しい”失策に注目「メーカーを責めるべきか、手入れを怠ったクローネンワースのせいか」

3月20日に韓国・ソウルで開催されたMLB開幕戦、サンディエゴ・パドレス対ロサンゼルス・ドジャースで珍しいプレーが起きた。2―2で迎えた8回表のドジャースの攻撃、無死満塁の場面だった。

パドレスの一塁手ジェイク・クローネンワースが、一・二塁間に飛んできたゴロを逆シングルでさばこうと左腕を伸ばすと、打球はファーストミットを突き破って右翼前に転がる。記録はエラーとなり、三塁走者が生還。パドレスは2ー3と逆転を許し、結果的にこれがドジャースの決勝点となった。

韓国紙『Sports Chosun』がこのプレーに注目。「終盤までは緊張感のある投手戦が展開された。しかしとんでもないミスが、開幕戦の勝敗を決めた。莫大な額の年俸を稼ぐスター選手たちが揃った初舞台、そんな開幕戦の結果を左右したのはファーストミットの破損だった」と伝えた。
「8回に大事故が起こった。手が届く一塁ゴロをクローネンワースが失策した。これがただの失策ではなかった。パドレスの一塁手は確実にボールを捕球した。しかし、打球はファーストミットを突き抜けてしまったのだ」

同紙は、「この失策で、ドジャースに一気に流れが傾いた。それほどの決定打だった」とし、「この失態は、ファーストミットのメーカーを責めるべきか、それとも手入れを怠っていたクローネンワースのせいだろうか。両チームにとって大事な開幕戦は、ひとつの失策がポイントになった。史上初となるMLB韓国シリーズの大きな見どころとなった」と報じている。

また、同紙は記事の最後を、パドレスのマイク・シルト監督のコメントで締めている。

「不思議なことが起こった」

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社