空港や海港で活躍 動植物検疫探知犬をPR 伝染病や病害虫防ぐ 群馬・伊勢崎

荷物の中身を臭いでかぎ分ける動植物検疫探知犬の実演

 ペットとの共生社会の実現へ向け、社会で活躍する動物を知ってもらおうと、群馬県は20日、伊勢崎市の大型商業施設「スマーク伊勢崎」で、国際空港や海港で活躍する「動植物検疫探知犬」を紹介するイベントを開いた。手荷物内の肉製品や果物などの臭いをかぎ分け、家畜の伝染病や病害虫の侵入を防ぐ探知犬の役割について来場者が学んだ。

 農林水産省の動物検疫所(横浜市)の職員と探知犬のラブラドルレトリバーが、活動を実演。段ボール箱やスーツケースなどの臭いをかいで、座った所の中身を開けると、ビーフジャーキーやリンゴなどが見つかった。

 両親と訪れた伊勢崎北小2年の駒田陽香さんは「肉を海外から持って来ちゃいけないのは知らなかった。農作物を守るためにわんちゃんが仕事をしているんだと学んだ」と感心した様子だった。

 探知犬の活動や役割を紹介するパネルも展示された。

 2021年時点で、国内の空港や海港などで、約140匹の探知犬が活躍している。県によると、同検疫所が県内で探知犬を紹介するのは初めて。

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