都心部や近郊では広い敷地はなかなか望めません。しかし、狭いからといって、よい庭がつくれないということはありません。植栽スペースをきちんと把握し、わが家の住まいにマッチしたコンパクトで美しい庭をめざしましょう。
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小さなスペースを無駄なく利用するアイデア
十分な庭のスペースがあれば、多年草のボーダー花壇、バラの花壇、野菜やハーブのコーナーなど、変化に富んだシーンをあれこれと用意することができます。好きな庭木や花木もたくさん植えることができるでしょう。
しかし、スペースが狭い場合は、そうしたバラエティー豊かな構成は望めません。けれども要素さえ絞り込めばおしゃれな庭はつくれます。日の当たる場所があればバラも植えられますし、野菜もハーブも育ちます。日の当たるスペースがない場合は、半日陰を好む植物を選ぶことで落ち着いたシェードガーデンをつくればよいでしょう。あまり大きく育つ樹木は植えられませんが、植物の多くはスペースに応じてコンパクトな姿を維持することも可能です。
庭土がなく、まったく植物を植えるスペースがない場合でも、コンテナを活用して植物をあしらうことで、潤いのある空間を演出することができます。
小さなスペースに花を植えるコツ
ほんの少しのスペースでも見逃さず、なんとかガーデニングできないものかと考えるのは楽しいもの。たとえば、建物に沿ってレンガなどを積み上げれば、建物の壁が背景となる植栽コーナーができます。わずかなスペースなら自分で施工するのもおすすめです。
また、狭くても腐葉土などを入れて土づくりをすると草花がいきいきと育ちます。植物の年間のローテーション、配色や草丈のバランスも考え、小さくてもセンスのよいコーナーづくりをめざしましょう。
※この記事は『日陰と小さなスペースの庭づくり 』(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。