カブスは今季もPO出場は厳しい!? 今永昇太が加入も…米識者は先発陣の脆弱さを指摘 「必ずしもアップグレードではない」

今季、クレイグ・カウンセル新監督のもと、2020年シーズン以来となるプレーオフ出場を目指すシカゴ・カブスに対し、現地識者から早くも厳しい意見が寄せられている。

カブス専門メディア『Inside The Cubs』では現地時間3月19日、カブスのポストシーズン進出の可能性を論じる特集記事を掲載。その中で、今永昇太が加わった先発投手陣がシーズンを勝ち抜く上で十分ではないと伝えている。

今オフでのオーナーとフロントオフィスによる戦力補強が完全ではなかったとしながらも、「しかし、彼らはナ・リーグ中地区のタイトルを争ってプレーオフに進出できる選手を編成した」と主張。さらに「多くの予想では、カブスが勝ち上がる確率は50%を少し上回る程度だ」と今季のチームの評価に言及している。

だが、米放送局『EPSN』のデビッド・シェーンフィールド記者の見解として、先発ローテーションの脆弱さを指摘したことを説明しており、「マーカス・ストローマンに代えてMLBデビューとなる、ショウタ・イマナガを起用することについて、同氏は『必ずしもアップグレードではない』と見ている」と綴っている。

カブスで2シーズンを過ごし、昨季は10勝をマークするなど先発陣の柱を担ったストローマンは、FAでニューヨーク・ヤンキースへと移った。今季から加入となる今永への期待も大きいものの、やはり同等の結果を求めることは難しいと、シェフィールド氏が述べたとしている。

さらに、昨季16勝を挙げ、今季もエースに位置付けられるジャスティン・スティールは昨季よりも成績が落ちると予想しており、また他にも今永、カイル・ヘンドリックス、ジョーダン・ウィックスのローテーション候補投手に対して、「速球の初速が平均以下の3投手」とスキルに疑問符を付けているという。

トピックでは、シェーンフィールド氏による「このチームはどこかで大きなアップグレードをする必要があったのに、それができなかったという感じだ」と語ったコメントも掲載。プレーオフ出場のためには、投手陣を中心にさらなる補強が必要だったと強調している。

昨季は夏場から調子を上げていった鈴木誠也の活躍もあり、最終盤までプレーオフ争いを演じたカブス。チームがさらなる結果を残すためにも、先発投手陣、そしてルーキー今永には現地の評価を覆すだけのパフォーマンスが求められる。

構成●THE DIGEST編集部

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