【早出し】アートの力で飛躍誓う 芸工大卒業式・学位授与式

学位記の特大記念パネルの前で記念撮影する卒業生=山形市・東北芸術工科大

 東北芸術工科大卒業式・大学院学位授与式が20日、山形市の同大で行われた。門出を迎えた534人は色鮮やかな、はかまやスーツ姿で今後の飛躍を誓った。今回の卒業生は新型コロナウイルスの影響で入学式が中止となった学年。卒業を盛り上げようと、学位記の特大記念パネルが設けられ友人や家族らが記念撮影していた。

 中山ダイスケ学長が各学科の代表に学位記を手渡した後、「素晴らしい芸術とは人々の心を落ち着かせ、豊かさを取り戻すもの。自分のペースでずぶとく人生をクリエイトしてほしい」と式辞を述べた。

 卒業・修了生代表の芸術学部歴史遺産学科の伊藤颯希さん(22)が「不安から始まった大学生活だが、良き先生方と愉快な仲間たちと出会い、学び会えたことを誇りに思う」とあいさつ。根岸吉太郎理事長は「世界を芸術の力で変える気概を持ってほしい」とエールを送った。

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