山形商、探究テーマ1位に AI甲子園inやまがた

探究テーマの種目で1位に入り、喜ぶ山形商業高の生徒=山形市・同校

 人工知能(AI)について学ぶ部活動「AI部」に所属する全国の高校生が活動成果を発表する「AI甲子園inやまがた」が20日、山形市の山形商業高でオンラインを併用して開かれた。予選を勝ち抜いた県内外15校約140人が競った結果、東海樟風(愛知県)が最優秀賞に輝いた。

 画像認識AIを使いアナログ時計の正確な時間を当てる「競技テーマ」、AIを活用して身近な課題を解決した研究成果を発表する「探究テーマ」の2種目に各10校が出場した。AIや情報科学の専門家が審査員を務め、1テーマ50点の総合得点で競った。

 県勢は9校が出場し、探究テーマ1位に山形商が入った。山形商は食堂の売り上げ増進を狙い、AIで販売データや生徒アンケートの結果を分析。結果を基に売れる商品を提供してもらい、販売増を図った。2年菅原結衣さん(17)は「AIの精度を上げるのに苦労したけど1位はうれしい。支えてくれた人に感謝したい」と話した。北村山は審査員奨励賞を受けた。

 競技テーマ1位は宇土(熊本県)だった。AI甲子園は「やまがたAI部運営コンソーシアム」が主催し、4回目。予選には本県を含め東北から九州まで計37校が参加した。やまがたAI部は全国に先駆けて活動を始め、本年度は27校約160人が活動した。

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