鶴岡市出身の歌舞伎役者中村橋吾さんが17日、同市の善宝寺本堂で特別公演を行った。辰(たつ)年御縁年に合わせ、龍神をイメージしたプロジェクションマッピングと共に、創作歌舞伎を豪快に繰り広げた。
同寺の水口道雄住職らの読経に続き、中村さんが世の厄災を酒に封じ込め、飲み干すという演目や、僧侶らの読経とコラボし、国連の平和の鐘にちなんだ「平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)」など計3本を披露した。約170人が鑑賞し、派手な見えが切られると、大きな拍手と屋号の「成駒屋」のかけ声が相次いだ。
公演後、龍王殿の特別拝観や五重塔のライトアップも行われた。