パリ五輪絶望的…でも「自分らしく競技したい」 バドミントンの桃田賢斗(富岡高出身) 福島県は第2の古里

バドミントン教室で参加者と対戦する桃田

 パリ五輪への出場が絶望的となったバドミントンの桃田賢斗(29)=NTT東日本、富岡高出身=は20日、福島民報社などの取材に「残念だが、自分のバドミントン人生が終わるわけではない。引き続き楽しく、自分らしく競技したい」と心境を語った。

 五輪選考レース中、腰痛に苦しみ、ポイントの高い大会を欠場するなど大きく出遅れた。「自分の実力が足りなかった。それに尽きる」と受け止めた。4年後のロサンゼルス五輪は頭になく、今後の目標は未定とした上で、「できることを精いっぱいやる」と力を込めた。

 中高6年間を過ごした福島県は第2の古里と強調し、「皆さんの応援に応えられるよう、真摯(しんし)にバドミントンに取り組む」と決意を示した。

■桃田らNTT東日本所属選手が教室 福島県郡山市で

 桃田らNTT東日本所属選手によるバドミントン教室は福島県郡山市の帝京安積高で開かれた。

 NTT東日本福島支店の主催。桃田をはじめ、仁平澄也(白河中央中出身)、武井凜生、水井ひらり、中静朱里、山北奈緒(いずれもふたば未来高出身)ら11選手と川前直樹監督、コーチ陣が県内の小中学生、高校生約100人に技術指導した。参加者とラリーしながらプレーし、ネット際を攻めるヘアピンショットのコツなどを伝授した。

 郡山一中バドミントン部長の米竹菜埜芭(なのは)さん(2年)は「桃田選手はショットの緩急の付け方がすごかった。学びを生かし、東北大会出場を目指す」と話した。

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