「かみごとう・ならお」海の駅に認定 マリンレジャーを気軽に 新上五島町・奈良尾港ターミナル

一番乗りで入港したヨットを見物する人たち=新上五島町、奈良尾港

 長崎県新上五島町の奈良尾港ターミナルが、マリンレジャーを気軽に楽しむ拠点となる「海の駅」に認定された。名称は「かみごとう・ならお海の駅」。海の駅は県内9カ所目、町内2カ所目。
 国土交通省が2000年から登録を推奨し、現在全国に計180カ所。係留施設のほか、トイレ設置やガイド配置の要件がある。同町では昨年2月に鯛ノ浦港ターミナルが「かみごとう海の駅」に認定された。
 奈良尾漁港賑(にぎ)わい創出協議会(竹内隆治会長)が申請し、「海の駅ネットワーク」(事務局・日本海洋レジャー安全・振興協会)が認定。申請に当たってボートやヨットのビジターバース(一時係留設備)2隻分を確保した。周辺に奈良尾神社や米山展望台、奈良尾温泉センター、高井旅海水浴場などの観光地がある点も評価された。

看板を披露する竹内会長(中央)ら=新上五島町、奈良尾港ターミナル

 10日、認定証交付式があり、同ネットの小川昭事務局長が竹内会長に認定証を手渡した。石田信明町長は「かつて遠洋巻き網漁業で栄えた奈良尾地区が、にぎわいを取り戻すことを期待したい」と述べた。
 一番乗りで入港したヨット「FarAway(ファーラウェイ)」のオーナースキッパー、赤星博之さん(67)は佐世保市ハウステンボスマリーナから来島。「風から守られたいい港で自然も美しい。東京のヨット仲間も五島に来たがっており、海の駅認定はいい機会になる」と話した。奈良尾郷の団体職員、松藤竜也さん(44)は「ボートやヨット利用者など観光客が増えてほしい」と期待を込めた。

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