「市民の交流と理解が深まるよう」 友好都市の書籍や絵本を寄贈 京都

 長岡京市の友好都市の中国・寧波市にある出版社の役員らが来日し、現地の文化や歴史を紹介する書籍や絵本を長岡京市に寄贈した。両市の関係者は「交流と理解が深まるよう市民に活用してほしい」と期待していた。

 寧波出版社の理事長兼社長の袁志堅さんを含む3人が市役所を訪れた。中小路健吾市長や西村文則教育長、市友好交流協会の役員が出迎えた。

 友好都市盟約は昨年に40周年を迎えている。図書はこれまでも寄贈されてきたが、来日して手渡されるのは初めて。

 同社は寧波で唯一の出版社として、地域の文化の発信や読書普及に力を入れているという。今回、寧波市の歴史や童謡、唐詩の著名な詩人をテーマにした書籍、絵本など計16冊が贈られた。

 袁さんは「改めて出版の仕事の大切さを感じた。このような交流を続けていきたい」と話した。

 中小路市長は「市民が寧波市の文化に触れる良い機会になる」と感謝を述べた。寄贈書は市立図書館の寧波市紹介コーナーに置かれる。

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