【高松宮記念/調教後馬体重】ナムラクレアに“勝率1.5%”昨年同様なら黄信号 「勝ち負けは480キロ以上」

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JRAは21日、第54回高松宮記念(GI、中京芝1200m)に出走を予定する各馬の調教後馬体重を発表した。

前走トライアル仕上げでプラス10キロ増だったナムラクレアは484キロ(前走時478キロ)、パワフルな馬体のドゥラメンテ産駒・ルガルは532キロ(前走時522)、デビュー時の450キロ前後から前走時に過去最高馬体重480キロを記録したトウシンマカオは484キロ(前走時480キロ)。

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■タフな中京は大型馬が優勢

過去10年の高松宮記念において、当日馬体重が479キロ以下だった馬は【1.3.4.58】勝率1.5%、とまったく振るわない。一方、480キロ以上であれば【9.7.6.92】勝率7.9%、単勝回収値116と、その差は歴然だ。ただ、牝馬は480キロ以上でも【1.4.2.24】勝率3.2%で、勝ったのは2020年クリノガウディーが降着となって1着に繰り上がったモズスーパーフレアのみ。タフな中京では牝馬よりも牡馬が優勢だ。

昨年2着に好走したナムラクレアは今年も人気が予想されるが、昨年は調教後馬体重482キロ→当日466キロと絞られていた。2走前のスプリンターズS3着時も468キロで、今回もいつも通り当日を迎えるなら、479キロ以下になる可能性は高く、勝ち負けまではどうか、大きな懸念材料となる。

また人気薄の牝馬なら、ディヴィーナやソーダズリングよりも、メイケイエールロータスランドが魅力。

昨年、馬場に泣いたトウシンマカオは成長著しいが、484キロから馬体を減らすことになると、割引が必要か。昨年は調教後馬体重470キロ→当日464キロへと微減。馬体を維持できるか、要注目だ。

480キロ以上の牡馬は【8.3.4.68】。このうち当日「前走より馬体重減」なら【7.2.2.39】勝率14.0%、単回収値183と、妙味もアップする。ルガルは前走時すでにプラス10キロで、今回絞れてくる可能性は高い。スプリント界の新星として勝ち名乗りを上げても何ら不思議はない。

ビッグシーザーマッドクールウインカーネリアンあたりもパワフルな馬体で適性は高そうだ。

■出走馬の調教後馬体重

※馬名 調教後馬体重(前走馬体重)計量日 計量場所

ウインカーネリアン 517(518)3月20日 美浦
ウインマーベル 486(476)3月21日 美浦
シャンパンカラー 518(508)3月21日 美浦
シュバルツカイザー 506(502)3月20日 美浦
ソーダズリング 474(472)3月21日 栗東
ディヴィーナ 440(418)3月21日 栗東
テイエムスパーダ 510(502)3月20日 栗東
トウシンマカオ 484(480)3月21日 美浦
ナムラクレア 484(478)3月21日 栗東
ビクターザウィナー 490(495)3月21日 中京
ビッグシーザー 524(516)3月20日 栗東
マッドクール 548(522)3月21日 栗東
マテンロウオリオン 496(484)3月21日 栗東
ママコチャ 498(486)3月21日 栗東
メイケイエール 494(494)3月21日 栗東
モズメイメイ 466(466)3月21日 栗東
ルガル 532(522)3月20日 栗東
ロータスランド 500(492)3月21日 栗東

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(SPREAD編集部)

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