部隊改編で機動力強化 陸上自衛隊岩手駐屯地に「第9偵察戦闘大隊」 74式戦車に代わり16式機動戦闘車を配備

岩手県滝沢市の陸上自衛隊岩手駐屯地に配備される部隊が改編され、21日、新しい隊の旗=隊旗が授与されました。高い機動力をもった部隊として有事に備えます。

21日は岩手駐屯地で隊員266人が見守る中、白﨑日出海第9偵察戦闘大隊長にオレンジ色に大隊を示す2本の白線が入った新しい隊旗が授与されました。
これは2019年に閣議決定された防衛計画大綱に基づき、岩手駐屯地に配備されていた第9戦車大隊が弘前駐屯地に配備されていた第9偵察隊と一つになる形で第9偵察戦闘大隊に改編されたものです。
今回の改編に伴いこれまでの主力装備だった74式戦車に代わって16式機動戦闘車が配備されました。
これまでの74式戦車は公道は運搬車に載せて運ぶ必要があったのに比べ、16式機動戦闘車は火力はこれまでと同等でありながら時速100キロで公道を走行でき、広域での事態にも速やかに対応できます。
また弘前に配備されていた87式偵察警戒車も新たに岩手駐屯地に配備されました。
授与式の中で田尻祐介第9師団長は、偵察と戦闘2つの機能を持つ部隊として新しい戦い方を創造してほしいと訓示しました。

(第9偵察戦闘大隊 白﨑日出海大隊長)
「何かあったら動かなければならないという即動の意識を強調して意識付けたいと思います」

改編に伴い定数が80人増えて290人となった部隊は今後訓練を重ねながら有事に備えます。

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