米CB景気先行指数、2月は2年ぶりに上昇 予想に反し

[21日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が21日発表した2月の米景気先行指数は前月比0.1%上昇の102.8だった。上昇は2022年2月以来2年ぶり。ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%低下だった。

CBは先月、22年夏以来初めて米景気後退(リセッション)の兆候を示唆しなかった。

CBの景気循環指標担当シニアマネジャー、ジャスティナ・ザビンスカ・ラ・モニカ氏は、CBの信用指標と住宅建設も指数の上昇に寄与したが、消費者期待や米製造業の新規受注を示す指標はまだ回復していないと指摘。

「2月に上昇に転じたにもかかわらず、この指数は今後の成長に対する逆風を示唆している。CBでは消費者債務の増加と金利上昇が個人消費を圧迫し、米国内総生産(GDP)成長率(年率換算)は2024年第2・四半期─第3・四半期にかけて鈍化すると予想している」と述べた。

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