米総合PMI、3月は52.2に低下 価格高止まり示唆=S&Pグローバル

[ワシントン 21日 ロイター] - 米S&Pグローバルが21日発表した3月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.2と、2月の52.5から低下した。サービス業PMIが低下したのが押し下げ要因となった。

一方、価格に関する指数が上昇し、物価が高止まりする可能性を示唆した。

PMIは50が好不況の分かれ目となっている。サービス業PMIは2月の52.3から51.7へ低下。支出と投入価格の指数がそれぞれ上昇した一方、雇用は横ばいだった。

これに対し、3月の製造業PMIは52.5と2022年6月以来、1年9カ月ぶりの高水準となった。今年2月は52.2だった。

総合の新規受注指数は2月の52.3から52.1へ低下。

投入価格指数は58.9と、6カ月ぶりの高水準となった。2月は55.5だった。

3月の販売価格に関する指数は56.8と昨年4月以来、11カ月ぶりの高水準。価格が上昇した項目の大部分はサービス業だった。2月は54.1だった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「賃金のさらなる上昇と燃料価格の上昇を背景にコストが上昇したことが、モノとサービス全体の販売価格の1年弱ぶりの高水準につながった」とし、これは「今後数カ月の消費者物価への好ましくない価格上昇圧力を示唆している」と指摘した。

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