【マレーシア】エニーマインド、EC支援企業を買収[IT]

企業の電子商取引(EC)事業やマーケティング支援を手がけるAnyMind Group(エニーマインドグループ、東京都港区)は21日、マレーシアでEC支援事業を展開する地場アルシュ・デジタル(Arche Digital)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。

株式取得額は150万米ドル(約2億2,600万円)で、6月ごろの買収完了を予定する。

アルシュ・デジタルはスランゴール州に本社を構え、IT、マーケティング機能を複合的に備えてECバリューチェーン全体を支援するECイネーブラー。2015年の設立以来、世界的なスキンケアブランド、日用品ブランドを含む広範囲のEC事業を対象に、100万件を受注している。24年1月期の売上高は481万7,000リンギ(約1億5,400万円)。

エニーマインドは、アルシュ・デジタルのEC運営チームや顧客ネットワークを生かし、ソフトウエアとオペレーション支援機能を組み合わせて提供する「ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス」(BPaaS)によるソリューションを提供し、マレーシアで国内外のブランドのEC事業を支援する。

エニーマインドが海外のECイネーブラーを買収するのは、インドネシアのデジタル・ディストリブシ・インドネシア(DDI)に次いで2社目。

エニーマインドの開示資料によると、マレーシアの23年のEC市場規模は119億米ドル。27年には約6割増の192億米ドルに達すると予測されている。

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