砲弾生産1年で「2.5倍」強調 ロシア国防相、優位性誇示

ウクライナ南部ザポロジエ州の前線に展開するロシア兵と砲弾=1月(タス=共同)

 ロシアのショイグ国防相は21日、軍需企業経営者らと会議を開き、新たな生産設備稼働でロシアの砲弾生産量が過去1年で2.5倍近くに増えたと強調した。弾薬不足が深刻化するウクライナに対する優位性を誇示。具体的な数量には言及しなかった。ニジェゴロド州で24時間稼働の軍需工場も視察した。

 ショイグ氏は砲弾部品の生産も大幅に伸びているとし、目標より早く増産を達成したと説明。侵攻作戦地域への十分な供給を維持していると主張した。

 米CNNテレビは11日、NATOの分析としてロシアの砲弾生産能力が年約300万発に達した可能性があると報じた。欧米がウクライナ向けに生産する砲弾は年約120万発だとした。

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