虚偽の学生バイト51万円不正 県立大40代教授、停職1カ月

男性教授の懲戒処分を発表し謝罪する下山学長(右)と石黒事務局長=富山県庁

 富山県立大は21日、2019~23年度に学生に虚偽のアルバイト出勤簿を作成させ、大学から計51万8910円を不正に受け取ったとして、工学部の40代男性教授を停職1カ月の懲戒処分とした。金は、自身や学生が県外の学会に参加する際の旅費に使っていた。下山勲学長と石黒雄一事務局長が県庁で記者会見し謝罪した。

 大学によると、教授は19、22、23年度の3回にわたって不適切な経理手続きをした。研究室でアルバイト作業をしたとの虚偽の出勤簿を複数の学生に作成させて大学に提出し、バイト代として支払われた給与計51万8910円を学生から回収した。

 今年1月、大学事務局に内部通報があり発覚した。教授は事実関係を認め、「旅費の請求手続きが面倒でやってしまった。申し訳ないことをした」と話しているという。

 下山学長は会見で「誠に遺憾。ご迷惑をかけ、信頼を損ねてしまい深くおわび申し上げる」と謝罪した。

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