AI作曲サービス「Suno」、無料ユーザーにも高品質版V3を開放。1日20曲、1曲2分が生成可能(CloseBox)

AI作曲サービス「Suno」、無料ユーザーにも高品質版V3を開放。1日20曲、1曲2分が生成可能(CloseBox)

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米国のAIスタートアップSunoは、自社のAI作曲サービスである「Suno」をV3にバージョンアップしました。3月20日より、3からのカウントダウンをスタートしていましたが、日本時間の22日2時に、正式公開されました

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V3では、1回で作成できる曲の長さを従来バージョンであるV2の1分20秒をV3では2分までに伸ばし、インストゥルメンタル曲の指定、高音質化、多ジャンルへの対応など、多くの機能強化を行なっています。

これまではProおよびPremierの有償ユーザーのみがアルファ版を使えていましたが、正式版になったことで、無料ユーザーも1日10回、1回で2曲が同時に生成されるので、1日当たり最大20曲まで利用できることになります。

無料ユーザーアカウントで試してみましたが、V3がデフォルトとなっている他に、V3 Alpha版との大きな違いはありません(V2も選択できるようになっています)。

主な改良点は次のとおりです:

ただ、ダウンロードできるビデオの表示が少し異なっており、歌詞が画面全体に表示される代わりに、中央にカバーアートが小さく表示され、その下に曲タイトルと音楽ジャンルが配置される形に変更されています。これまではごちゃごちゃした感じだったのがシンプルになりました。

ただし、日本語タイトルだと文字化けします。曲タイトルを英語に変更しても同様です。

V3正式版になって気づいたのは、2分の中でちゃんとエンディングまで持っていく確率が増えたことです。これについてSunoの公式ブログでは、「Improved prompt adherence, including fewer hallucinations and more graceful endings」と説明しています。プロンプトへの追従を改善し、ハルシネーションが減り、美しいエンディングが可能になったそうです。

V3の基本的な使い方はこちらの記事で解説していますので、参考にどうぞ。

SunoではV3の次のバージョンであるV4も開発に取り組んでいると述べており、これにも期待です。

一方、Sunoを悪用した海賊行為への対策も施しており、プロンプトで既存アーティストへの言及を禁じる一方、生成した楽曲には不可聴のウォーターマークを入れていることも認めています。

Sunoの最新版では、他人が作った曲を一覧で聴けるExploreというメニューがあり、そこにTrending(人気曲)、New(最新の曲)というコーナーがあります。その人気曲の中でもお気に入りの曲が「You're Destroying Me」。

これが、1960年代後半から70年代前半にかけた気合いの入ったブルースで、そこで使われているプロンプトを流用すると、こんな曲ができました。かなりジャニス・ジョップリンっぽい。

この曲に、Midjourneyで作った架空のボーカリストのイメージでリップシンク(HeyGen)したものを投稿しました。

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