「カメラ」テーマの新施設 群馬・みなかみ町の「たくみの里」 春の連休にオープン 

協定書にサインした桜井理事長(右)と阿部町長

 群馬県みなかみ町の「たくみの里」に、カメラや写真をテーマとする新施設が整備されることが21日、分かった。同日開かれた町と日本カメラ財団(東京都、桜井龍子理事長)との連携協定締結式で、町側が明らかにした。

 新施設は同所にある旧にいはる保育園の園舎を利用。同財団が保有するカメラや写真などの資料を展示するほか、ギャラリーとしての機能も持たせる。イベントや写真教室など、カメラに関するさまざまな体験を提供する場としても活用する。たくみの里が運営を担い、春の大型連休ごろのオープンを目指す。

 同財団は日本カメラ博物館(東京・千代田区)を運営しており、国内外のカメラや著名な写真家の作品、関連書籍など豊富な資料を所有している。連携協定は同財団が資料の保管場所として、たくみの里に打診したことがきっかけで実現した。資料の収蔵庫として、旧新治村役場の一部を活用する。同財団が自治体と協定を結ぶのは初めて。

 みなかみ町の特別町民でもある桜井理事長は「カメラや写真を通して、町を知ってもらう橋渡し役になれれば」と説明、阿部賢一町長は「財団の知見を町の活性化に役立てていきたい」と意気込んでいた。

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